クラボウなど3社/沖縄で実証事業開始/熱中症リスク低減へ

2018年08月29日 (水曜日)

 クラボウ、沖縄セルラー電話、KDDIの3社は28日、クラボウが開発したスマートウエア「スマートフィット」を活用し、沖縄県独自の環境に合わせた熱中症リスク低減のための解析アルゴリズムを開発する実証事業を始めると発表した。

 沖縄県は全国平均より気温や湿度が高く、本土と気象条件が異なる独自の暑熱環境が存在する。独自のアルゴリズムを開発することで、現地の環境により適した熱中症リスク管理システムを構築する。この事業は、同県のIoT実証事業補助を活用して行う。

 スマートフィットを着用した建設作業員の生体データと沖縄の気象データなどをクラウドサーバーに蓄積することで、暑熱環境下での作業リスクを作業員ごとにリアルタイムで評価することが可能になる。その評価結果を、現場管理者と現場作業員に通知し、早期の熱中症予防に役立てる。得られた知見は沖縄県と共有し県内の熱中症対策に活用する。