豊島/「サーモライト」混紡糸/19秋冬向けから新投入

2018年08月27日 (月曜日)

 豊島一宮本店一部は19秋冬向けから、米国インビスタの軽量・保温ポリエステル「サーモライト」を使ったポリエステル・レーヨン混糸や紡毛との混紡糸を販売する。

 見本糸供給を既に始めており、生地の試作もスタートする。「手応えは良い」(一宮本店の伊藤彰彦一部長)と言う。同部は再生ウールを使用した「アプリクション」、ノンミュールジング羊毛使いの「ローバー」という初の自社ブランドの差別化糸を昨年発売した。サーモライト使いも差別化糸の一つとして位置付けるが、自社ブランドは設けずに展開する。

 サーモライト使いのポリエステル・レーヨン混糸や紡毛との混紡糸は同部が出展する「2019/20秋冬ビシュウ・マテリアル・エキシビション」(10月17~19日、東京都港区のテピア)併催の「ビシュウ・ヤーン・フェア」で、アプリクション、ローバーとともに披露する。

 ポリエステル・レーヨン混糸ではサーモライトが持つ軽量・保温性、紡毛とサーモライトの混紡糸ではこれまでにない生地企画となる点を訴求する。通常、紡毛糸はナイロン短繊維との混紡が大半。

 一方、自社ブランドで展開するアプリクション、ローバーは、欧州を中心とした環境問題や動物愛護に対する意識の高まりに対応したもの。「まだロットは小さい」ものの、欧州輸出に力を入れる機業向けに18秋冬から一部採用されており、来シーズンからの本格化を見込む。