帝人フロンティア/新素材に麻調ポリエステル/自然な表情と清涼感表現
2018年09月12日 (水曜日)
帝人フロンティアは、亜麻のような自然な表情と清涼感を表現した新たな麻調ポリエステル素材「シャレールリュクス」を開発した。
19春夏物からファッション素材として販売を始める。アウター、ジャケット、ボトムス、ブラウスなど幅広い用途に提案する。2018年度は年間1万メートル、19年度は10万メートル、20年には25万メートルの販売目標を掲げる。
シャレールリュクスは天然麻素材のようなシャリ感、ハリ、自然な外観と天然麻素材にはないイージ―ケア性や機能加工付与性を兼ね備える。糸の太い部分が細い部分の約1・5倍の太さになるように構成されており、100㍉以上の長いスラブのある形状となっている。それにより、むらをはっきりと付すことができ、丸編みのようなニットにもナチュラルな麻調の外観を持たせられる。
麻素材には、シワになりやすい、白化しやすいなどの特徴があるが、シャレールリュクスは寸法安定性に優れたポリエステル素材のため、シワになりにくく、イージーケア性に優れ、白化を低減する。微細な凹凸により、肌離れ性、ストレッチ性、ウオッシャブル性などの機能を兼ね備えており、仕立て映えや快適性に優れる。
今回の素材開発の背景には、天然素材の原料価格が高騰していることやイージーケア性、機能性に対するニーズが増していることなどから、天然素材調の合繊素材に関心が集まっていることがある。