「AFF・東京2018」/エリア増え見どころ多く/生地や機能糸など提案多彩

2018年09月27日 (木曜日)

 日本最大級の繊維・アパレルOEM/ODM展示会「AFF・東京2018」が26日に開幕した。今回は素材・副資材・ホームテキスタイル館が新設され、4月の「AFF・大阪2018」で好評だったODMエリア(アパレルODM館)も設けた。過去最多の481社が集い、より総合的で見どころの多い展示会となっている。

 会場は東京都豊島区のサンシャインシティ文化会館とワールドインポートマートビル。二つのビルは隣接し、4階の連絡通路で移動が可能。素材・副資材・ホームテキスタイル館はワールドインポートマートビルで、62社が日本市場向けの質の高い商材を並べる。

 初参加の嘉興華欣達紡織はウールの織物と衣料品(婦人コートなど)を提案している。日本企業とは縫製でビジネスを行ってきたが、今回の出展によって製品での連携を深めたいとし、世界でも人気の高いリバーシブルウール生地を使った製品を強く推した。

 呉江駿騰織造(蘭美人里布)は裏地、表地、レース、副資材(ボタンやファスナーなど)を紹介。化繊裏地「蘭美人」は高い品質や豊富なラインアップが特徴で、日本企業の認知度も高い。シルクライク素材やレースの「帛蕾思」などとともに一層の販売拡大を狙う。

 機能性を付与した繊維や糸も打ち出されている。青島錦奇匯新材料は春夏向けの保湿繊維を新たに開発し、蓬莱市洪興染業は機能糸を使った靴下を披露。そのほかでは泰州市龍達亜麻紡織がリネン製品を、昆山協孚新材料がポリウレタン合成皮革を提案するなど幅広い商材を見ることができる。

 出展企業は、「原材料高騰などで製造コストは上がっている。一方で日本企業の価格抑制要求は強い」と声をそろえる。ただ、「支払いやビジネス継続の面での信用度が高く、魅力的。積極的に販売を拡大したい」と述べる。