「AFF・東京」ODMエリア/日本向けのアイテム拡大/スポーツウエア、作業服も

2018年09月27日 (木曜日)

 26日に東京都内で開幕した「AFF・東京2018」では、4月の大阪展に続きアパレルODMエリアを設けた。婦人、紳士服に加え、作業服やスポーツウエアなど幅広いアイテムを提案した企業が目立った。(2面参照)

 欧米の有名スポーツブランドのOEMを手掛ける寧波吉泰国際貿易は、日本市場に進出して3年目になる。日本や欧米のメーカーから調達する高品質な素材で、コンプレッションウエア、アウターなどのOEM/ODMを手掛ける。シームレス技術を生かした製品も扱う。担当者は「日本では本格的なアスレジャーブームはまだ」とした上で「ヨガやスポーツジムの人気が少しずつ広がっている」と期待する。

 大手紳士服アパレルのスーツを生産する山東岱銀紡織集団股●は、ワークウエアやデニム、ダウンジャケットを新たに提案した。自社ブランドを持つデザイン力の高さを生かし「豊富なアイテムで顧客の幅を広げる」と言う。

 電子商取引(EC)に注目し、アイテムを増やす企業も。年間の対日輸出額が1100万ドルに上る大連宏大服装は、EC向けの浴衣や下駄といった雑貨を増やした。「ECが増え、これまで以上に短納期を求められるようになった。協力工場の開拓に力を入れる」と話す。

 各社の共通課題は中国の環境規制による納期遅れで、「欧米に比べ、短納期を要求される日本向けのスケジュール管理が厳しくなった」などの声が上がっていた。

(●はにんべんに分)