日本繊維機械協会/ITMAアジアで知財セミナー/中国紡織機械協会と共同開催

2018年10月09日 (火曜日)

 日本繊維機械協会(JTMA)は、中国・上海で15日に始まる国際繊維機械見本市「ITMAアジア+CITME2018」の会期中、中国紡織機械協会(CTMA)との共催で「知財に関するセミナー」を実施する。基調講演のほか日本、中国、イタリアの繊維機械メーカーが事例を紹介する。

 現在、日本の繊維機械の生産額は年間2千億~2500億円規模で推移し、輸出が約95%を占める。そのうち中国向けが約30%、インド向けが約10%となる。このためJTMAは国際展示会でCTMAと模倣品対策についての意見交換を行ってきた。

 その中でCTMAがJTMAに「中国はまだ技術革新と知的戦略の理解が十分でないので、日本の繊維機械メーカーの先進的な事例などを紹介するセミナーを共同で開催できないか」と打診していた。これを受けてJTAMは知財委員会で健闘した結果、ITMAアジア+CITME会期中の18日に展示会場である中国国家会展センター〈上海〉で知財に関するセミナーを共同開催することを決めた。

 セミナーでは金杜弁護士事務所による講演のほか、日本の村田機械と豊田自動織機、中国の経緯紡織機械と寧波慈星、イタリアのサントーニ上海が事例を紹介する。展示会来場者の参加費は無料。会場は同センターのM403会議室。