菅公学生服/学校の魅力づくり支援/独自プログラム提供

2018年11月01日 (木曜日)

 菅公学生服(岡山市)は、学校が抱える課題を総合的に支援する「教育ソリューション」を本格化する。これまで外部機関に依頼することが多かったプログラムを同社が主体となって作成し、未来を見据えた学校づくりをサポートする。

 同社は2016年にカンコー教育ソリューション研究協議会を立ち上げ、キャリア教育に関する教材開発や、産学連携のマッチングを行う。今年7月には鹿児島県の中学校と高校で「子育てと働くこと」をテーマに女性社員が授業を行った。地元の育児休業中の女性が子連れで参加し「子育てにはいろいろな形があることを知ってほしい」と呼び掛けた。

 生きる上で大切な情緒や目標に向かう力の「非認知的能力」を育てる取り組みの一環で、男女が協力して家庭をつくる大切さを知ってもらうことが狙い。子供たちが今の自分を見詰め、自己肯定感を高めるプログラムも提供している。

 制服では、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」に基づいた提案を進める。平等な世の中を実現するためにLGBTに配慮した女子スラックスを提案する。植物由来の素材を使った体操服で環境保護も訴える。

 教育ソリューションの考え方や制服は、東京都渋谷区のエビススバルビルで明日2日まで開いている展示会で紹介する。