トンボ/メモリアルタータン、学校制服へ/“実例”で最新の制服紹介

2018年11月02日 (金曜日)

 学生服製造大手のトンボ(岡山市)は、2000年に英国ロキャロン社と作成した「トンボ21世紀メモリアルタータン」を学校制服としても採用できるようにした。「実例に見る最新の学校制服・体育着」をテーマに10月30日から今月1日まで大阪で展示会を開いた。

 同社は1997年にロキャロン社と業務提携し、全国の100校以上に制服として採用されている。2000年にコーポレートカラーやイノベーション、環境保護などカラーメッセージを組み合わせたグリーンに基調としたメモリアルタータンチェックを作成。16年の創業140周年に合わせ、15年にも「トンボ140周年アニバーサリータータン」を作成していた。

 今回、メモリアルタータンを今年4月に国家認定機関のスコティッシュ・タータン登記所に登録、学校が制服に採用できるように再登場させた。このタータンをアピールする一環としてメモリアルタータンの5色から成るタータン柄にちなんで「ロキャロン5」も用意。新しい柄は架空の学校を見立て、その学校のスクールカラーや生徒のイメージ、校章などからイメージを抽出し、柄に落とし込んだ。

 展示会では全国の最新モデルチェンジ校の制服サンプルや来春から採用が決まっている関西地区の新制服を紹介。制服ブラッシュアップコーナーではデザインを大きく変えなくても、機能性と見栄えを向上させた事例も見せた。

 ジェンダーレス制服ではパーカやニット生地使いの制服などのアイデアを披露。LGBTへの理解を広める団体と共同開発を進めるGF(ジェンダーフリー)パンツのコンセプトも紹介した。

 ファッションショーでは、11月29日の「いい服の日」にちなんだ「アイデアコンテスト」などの最優秀作品やイーストボーイを採用した学校の制服を着用したモデルが登場。伸縮性に優れた新ニット素材「ミラクルニット」を着用したモデルはアクティブな動きで機動性を示すなど、来場者の関心を高めた。

 展示会は東京が今月14~16日に品川グランドセントラルタワー(東京都港区)、名古屋が今月27、28日にナディアパーク(名古屋市中区)でも開かれる。