18年4~9月期

2018年11月08日 (木曜日)

〈繊維事業は営業損失/クラボウ〉

 クラボウの連結決算は売上高763億円(前年同期比3・2%減)、営業利益24億円(2・2%増)、経常利益26億円(3・5%減)、純利益22億円(32・6%増)だった。環境メカトロニクス事業が大幅増益となるなどで営業増益となるも、繊維事業は営業損失だった。

 繊維事業は売上高302億円(7・0%減)、営業損失4億2800万円(前年同期は営業利益3億1400万円)だった。ユニフォームが好調で増収増益も原糸が国内外ともに振るわず、ブラジルとインドネシアの子会社も苦戦した。原燃料高と国内工場の稼働率低下によるコストアップも収益を押し下げた。

 通期は連結売上高1680億円(3・9%増)、営業利益72億円(4・7%増)、経常利益75億円(1・9%増)、純利益56億円(15・0%増)を見込む。

〈原糸など低迷で繊維は赤字/シキボウ〉

 シキボウの連結決算は売上高199億円(前年同期比0・3%減)、営業利益10億円(22・7%減)、経常利益9億5100万円(22・7%減)、純利益6億8400万円(11・0%減)だった。

 繊維事業は売上高111億円(1・7%減)、営業損失1億1100万円(前年同期は営業利益7900万円)で赤字となった。原糸は国内が衣料品需要低迷で苦戦し、海外もベトナムやインドネシア生産品の販売計画の進展が遅れたことで減収。中東民族衣装用織物の輸出も現地の市況低迷で減収だった。ユニフォームは販売が好調も原燃料高騰で減益だった。生活資材は羽毛原料高騰の影響で減収となった。

 通期は連結売上高411億円(0・6%減)、営業利益24億円(13・2%減)、経常利益21億円(10・7%減)、純利益14億円(6・6%減)を見込む。