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「タイペイ・イン・スタイル」閉幕/アジア発の国際化へ先鞭/プラットフォーム化めざす

2018年11月12日 (月曜日)

 【台北=市川重人】台湾最大規模のファッションイベント「タイペイ・イン・スタイル」が8~11日の会期を終えた。台湾カルチャーの発信拠点になっている松山文化クリエーティブパーク(台北市)を主会場に、13本のファッションショーと124ブランドが参加する合同展示会などで構成。同イベントは、紡拓会が2006年から主催し、国際市場につなげるプラットフォーム化を目指している。

 台湾をはじめ、中国、香港、日本、フランス、シンガポール、ベトナムなど計16カ国・地域のバイヤー、メディア関係者が来場し、初日から意欲的な商談を行った。紡拓会の黄偉基秘書長は、「ショーの内容や展示会の商談に満足している。台湾ではサステイナブル(持続可能な)の概念が広がっており、われわれとしても強力に後押ししたい」と語った。

 台湾でもサステイナブルファッションの注目度は高く、英国で最新のテキスタイルデザインを学んだ台湾デザイナー「ワン・リー・リン」や、レンチング社の環境素材「テンセル」を採用したアウトドアメーカー「ハカース」が新作を発表するなど、新たな潮流を探るようなクリエーションも展開されている。

 ユニークなところでは、台湾のノートパソコン大手「エイスース」が、同じく台湾のデザイナー「アレキサンダー・キング・チェン」と協業し、テクノロジーを駆使したミュージカル形式のファッションショーを開催した。台湾が得意とする産業とコラボするデザイナーも多く、異業種の垣根を超えたファッションショーが多いことも特徴と言える。

 日本からは、ワンオー(東京都渋谷区)の展開する合同展「PRO1トレードショー」が参加。東京発の人気ブランドが商談したほか、ジュエリー、バッグなど幅広いデザイナーがアジアの有力バイヤーと意見交換した。最終日には、パルコとバンタンデザイン研究所がアジアのファッション団体と連携したファッションコンテスト「アジアファッションコレクション」(AFC)のショーが行われた。AFCはアジアの若手デザイナーを発掘・インキュベートすることを目的に継続開催。タイペイ・イン・スタイルでは、今年2月にニューヨークで発表した優秀デザイナー4組が19春夏の新作を披露している。