明石SUC/「デサント」累計1800校へ/20年以降は“勝負の年”に

2018年11月16日 (金曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC、岡山県倉敷市)がスクールスポーツで展開する「デサント」は、来入学商戦に向けて新規採用校が100校以上となり、累計では1800校を超えた。2020年の入学商戦では、これまでとテイストが異なる新ブランド「アスリッシュ」を投入。営業本部の前田健太郎スクールスポーツ部長は「東京五輪の20年は“勝負の年”になる」と話し、デサントとアスリッシュの両輪で市場開拓を加速する。

 一部のスポーツ専業メーカーの事業縮小の効果が昨年に比べ落ち着いてきたが、来入学商戦の新規採用校の獲得は100校を超え、今月累計の採用校も1800校を超えた。20年の入学商戦までには累計で2020校の採用校を目指しており、前田スクールスポーツ部長は「着実に積み上げていきたい」と話す。

 アスリッシュは「アスレチック」と「スタイリッシュ」の二つの意味を込めた新ブランドで、「体操服だけでなく、課外活動などの校外着としても着用できる新たなカテゴリー」を意識して開発を進めてきた。ウエアはカジュアル、レギュラー、アスレチックの3ラインに分けた。

 軽量で保温性が高いダンボールニットを採用するなど、「デサントを培ってきたノウハウを生かし、着用感と機能性の高さを追求した」。再帰反射材を使うなどで安全性も高めている。

 今月、東京と名古屋で展示会を開き、アスリッシュを披露。「30代、40代前半の先生を中心に自ら着たいという声もあり、総じて好評だった」と言う。20年は東京五輪が開かれ「スポーツ文化に新しい1ページが開かれる」と指摘。新しいテイストのスポーツウエアを打ち出すことで、市場深耕を進める。