繊維ニュース

クラボウ/「ループラス」本格始動/支援ソフトウエアも開発

2018年11月29日 (木曜日)

 クラボウが取り組む繊維リサイクル「ループラス」が本格的に始動した。パートナー企業と丸編み製品の裁断くずを再資源化し、製品に再生する試みが進む。リサイクルのためのソフトウエアを開発することで企画・生産管理まで支援し、ネットワーク構築を進める。

 クラボウはこれまでも、自社工場からの廃棄物を再資源化するゼロエミッション活動を進めてきた。これを発展させたのがループラス。「“もったいない”から生まれた“もっといい”をコンセプトに、同社が生地を販売した先の縫製工程で発生する裁断くずを原料に再生し、再び繊維製品へと活用する。

 繊維製品のリサイクルは原料組成と色の複雑さが大きなハードルだが、自社が販売した生地の場合、事前に原料組成や色の管理が可能となる。これを生かし、生地販売先企業とパートナーシップを結び、ネットワークを構築することで裁断くずの再資源化と製品へのリサイクルに取り組む。

 このほど、パートナーとなった企業と連携して具体的な取り組みが始まった。第1弾として綿100%丸編み製品の縫製工程で発生した裁断くずを再資源化し、再び丸編み製品にする。そのほかの企業からも新たにパートナー企業としてループラスへの参加を表明しているところも出てきた。

 クラボウは、リサイクルのためのソフトウエアも開発している。裁断くずの発生量などを事前に計算することができ、より効率的なリサイクルが可能になる。こうしたソフトウエアの提供でパートナー企業の企画・生産管理のサポートにも力を入れ、ループラスのネットワーク構築を進める。