カケン/防蚊性試験を開始/国内唯一の評価機関として

2018年12月26日 (水曜日)

 カケンテストセンター(カケン)大阪事業所は来年1月7日、国内で唯一の評価機関として、JIS L1950に規定された生地の防蚊性試験の受け付けを開始する。

 防蚊性繊維製品が開発され、感染症予防対策の一つとなっているが、それを評価する公定法がなく、吸血源として人や動物を用いる試験が主流だった。カケンは産学連携で、吸血源に生物を用いない画期的な装置や試験方法を開発した。

 新サービスのJIS L1950―1の誘引吸血装置法は、吸血を防ぐ衣料品に適用し、試験用ケージの中に30匹の試験蚊を放ち、吸血阻止指数を求める。JIS L1950―2の強制接触法は、居住空間への侵入を防ぐための蚊帳やカーテンなどに適用し、筒状にした試験体に10匹の試験蚊を接触させ、ノックダウン率と死亡率を求めるというもの。