年頭所感

2019年01月08日 (火曜日)

〈全員が“プレーヤー”に/旭化成 社長 小堀 秀毅 氏〉

 2019年は、現中期経営計画の達成に加え、次期中期経営計画がスタートする極めて重要な年となる。次期中計では旭化成グループが目指す姿「収益性の高い付加価値型事業の集合体」に向け、現中計で行った投資の成果の刈り取りのほか、新規事業の創出、グローバル展開などを進める。持続的な成長には全員が主体的に行動する“プレーヤー”たることが重要だ。

〈新コア事業を確立・育成/帝人 社長 鈴木 純 氏〉

 昨年に創立100周年を終え、次の100年への礎をしっかり築いていきたい。中期経営計画の推進で筋肉質な会社へ変わりつつあるが、2025年近傍を見据えると、新たにコアとなる事業を確立し、利益貢献できるよう育成できなければ、次の100年への飛躍という目標から遠ざかってしまう。成長を続けるために何をしておくべきか、帝人グループ全体で知恵を絞る。

〈成長の加速と基盤の強化/三菱ケミカルホールディングス 社長 越智 仁 氏〉

 2019年は成長の加速と新たな社会に向けた基盤強化の年にする。経営を取り巻く状況が変化する中で持続可能な発展を続けていくには、しっかりとした事業基盤を築き上げることが重要になり、健康経営による人材の育成と活用、「真のダイバーシティー」の確立、ITシステムの高度化とデジタルトランスフォーメーションの推進――を特に意識したい。

〈非常に楽しみな一年/クラレ 社長 伊藤 正明 氏〉

 中期経営計画「プラウド(PROUD)2020」の2年目となる2019年は、昨年買収したカルゴン・カーボン社の相乗効果を具体的な成果として生み出すほか、タイのイソプレン関連事業の拡大を目指すプロジェクトが動き始める。これらに加えて、中期計画に沿った次なる投資提案やプロジェクトがどんどん出てくると期待しており、非常に楽しみな一年だ。

〈「1/3」思考を実践/東洋紡 社長 楢原 誠慈 氏〉

 私たちが社会に貢献する価値を作り続けるためには、中短期での各事業に適した事業運営の徹底、中長期での新商品・新事業開発の強化、これらに必要な事業基盤の強化――という三つの視点を踏まえた「1/3思考」を実践し、普段のポートフォリオ改革に取り組むことが必須であると認識してほしい。一人一人が“なすべきこと”をなし、「順理則裕」を実践してほしい。

〈VUCAの時代に成長を/日清紡ホールディングス 社長 河田 正也 氏〉

 持ち株会社に移行して丸10年となる2019年は、スローガンを「グループ経営・グローバル経営の深化」とし、グループ企業理念も「挑戦と変革。地球と人びとの未来を創る。」に改定した。VUCA(ブーカ)と言われる世界的な激動の時代にあって、予想を超えることが起こり得る。変化をチャンスとし、個人も企業も成長していかなければならない。

〈目線を上げて変革/ニッケ 社長 富田 一弥 氏〉

 今回は「平成最後」の年頭あいさつとなる。振り返ると技術革新がすさまじい時代だった。消費者の価値観も多様化され、破壊的イノベーションが既存のビジネスモデルを駆逐した。このような激しい変化の中で勝ち残るためには、将来の成長に向けて事業を変革しなければならない。より便利で豊かな社会に向けて目線を上げて変革していかなければならない。

〈デジタル感度の向上を/蝶理 社長 先濵 一夫 氏〉

 事業環境において、世界中で顕在化している保護主義の流れは懸念材料だが、「変化をチャンスに」という気持ちで事業軸・各本部でしっかり対応していくことが重要。今年も、大小さまざまな変化・変革を積み上げていこう。特に、「デジタル感度」の向上は、働き方改革の一つでもある。今後も、全社を挙げて推進すべき課題だと認識している。

〈「挑戦」を評価する風土を作ろう/帝人フロンティア 社長 日光 信二 氏〉

 皆さんに次の三つを期待する。世の中を変えるような「気づき」は現場にあることを再認識してほしい。パフォーマンスを最大化する妨げとなっているものを見極め「変化」させることを心掛けてほしい。最後に、今年もぜひ「失敗を許容し、挑戦を促す風土」作りにチャレンジしてほしい。「挑戦」を評価する風土を社員全員で作り上げていこう。

〈価値観の変化に対応/サカイオーベックス 社長 松木 伸太郎 氏〉

 今年のスローガンは「価値観の変化にしっかり対応する年―第2、第3の柱の構築を目指して―」としたが、忘れてはならないことは変えてはいけないもの、変えなければならないもの「不易流行」の見極め。継承すべきものは継承し、変わるべきものは失敗を恐れず課題に対し果敢に挑戦してほしい。そうすれば第2、第3の柱の拡大も夢ではなく、現実となる。