ベステ社の「ベストーネ」/画期的なカラーメーター
2019年02月14日 (木曜日)
「ミラノ・ウニカ(MU)2020春夏」では、イタリア・プラートにあるテキスタイルメーカー、ベステ社が開発したカラーメーター(色を数値として測定する測色計)、「ベストーネ」のガイダンスが開かれた。
ベストーネは、中をレーザーで読み取るため、金銀などの光沢のあるものは反射して黒くなるが、それ以外のカラーは読み取れる。取引先から色指図があれば、どのような素材でも関係なく、18個並んだ数字の掛け合わせで、直ちに読み取ることができる。デザイナーが市場調査に行き、街中で気に入ったカラーを見つけてベストーネで読み取り、スマホで指示を送れば、直ちに3×3センチのビーカーでも、5㍍の試作品でも染めることができ、来社した際には見本が上がっている。「この研究に7年をかけ、3年間テストを繰り返した」とベステ社のジョバンニ・サンテ社長は話した。1箱600ユーロ(約8万円)で販売する予定。
染色には時間と経費がかかる。取引先は送料をかけてカラー見本を送り、指示された色に間違いがないか確かめ、サンプルまでやっと進み、また染めて送る。本体の生地以外にもボタン、ファスナー、リボンなど、指示通りに染まっているかの確認で同じことが繰り返される。
ベストーネはサステイナブル(持続可能な)の極め付け。ファッション業界以外にも、インテリアはもちろん車などあらゆる業界に応用でき、今後の広がりを感じる。
現在のところ所有している生地はカードウール、コーマウール、コットンツイル、コットンポプリン、ビスコースポプリン、シネのシルククレープ、カナパリネン、ナイロンタフタの8素材。ポリエステルは今のところ備蓄していないが、ポリエステルを含め全ての素材の要望に対応できる。
〔ミラノで インプレス代表 川上淑子〕




