どうなる20春夏生地/MUが提案するトレンド(上)/ミュージック・メニュー
2019年02月20日 (水曜日)
20春夏向けのテキスタイル展「第28回ミラノ・ウニカ」(MU)のトレンド・エリアは、前回と同じホール8に設けられた。今シーズンのMUの提案は「ミラノ・ウニカ・ミュージック・メニュー」で、二つのコンセプトを包含する。すなわち「音楽と料理が伝統との強い絆を守りつつ、イマジネーションあふれる未来へ飛び出す」と、スタイル委員会アートディレクターのステファノ・ファッダ氏は話した。
ミラノ・ウニカ・ミュージック・メニューは「2080クスクス・ラップ」「2070ファンキー・タブーリ」「2050ボンボン・ジャズ」の三つのマクロテーマに分けられる。調和の中に極めてクリエーティブな形で触覚、臭覚、聴覚、味覚に刺激を与えながら、洗練された音楽メニューを作り上げ、さらに時間と空間が互いに入れ替わり、自由に結合・交錯し、対極にありながら未来では接近して、さまざまな国の音楽文化や食の伝統を融合させた。
2080年の街の通りでは、変革や革命の願いはどのように満たされているのか。主人公は誰になっているのだろうか。2070年のクラブではエキゾチックな料理がもてなされているのだろうか。どんな服を着ているのだろう。2050年のサロンの社交界ではどんな料理が出され、どんな音楽で盛り上がっているのだろうか。ミラノ・ウニカ・ミュージック・メニューのトレンドはこうした考案から生まれた。料理と音楽、過去と未来を横断して融合させたとファッダ氏は語る。
3テーマは次のように発表された。
2080クスクス・ラップは、北アフリカを代表する料理のクスクスと、ラップミュージックの速いリズムを結び付ける。米国のストリートファッションのペイントアートがミックスされ、オーバーなカラー、オーバーサイズ、オーバーシェイプ、オーバーファイト、オーバーフィット、オーバーデコレートなど、若者のさまざまなオーバーなファッション。幾つもの文化やスパイシーな刺激が融合して、超極デコレートに変換した都会の美の規範が生まれる。
2070ファンキー・タブーリは、ドナ・サマー、ダイアナ・ロス、バリー・ホワイト、アマンダ・リアといった唯一無二の声が君臨した70年代のディスコの世界。タブーリ、フムス、ババガヌーシュなどの中東で愛されるレバノン料理を仮想のブドワール(淑女の私室)に移して。きらびやかなトーンと徐々に盛り上げる低音のベースが混じり合う。
2050ボンボン・ジャズは時空を超えたジャズクラブ。セクシーで洗練されたムードの中で、繊細でクリーミーで古色を帯びた、フランスの有名なお菓子のボンボンのように。ステージにはフランク・シナトラ、トニー・ベネット、ディーン・マーティン、ペリー・コモらが官能的なメロディーを披露し、五感をとろけさせる。
(インプレス代表 川上淑子、取材協力=ミラノ・ウニカ/イタリア大使館貿易促進部)




