どうなる20春夏生地/MUが提案するトレンド(中)/カラー、配色が重要に

2019年02月21日 (木曜日)

 20春夏シーズンはカラーや配色がいつも以上に重要となる。「ミラノ・ウニカ」(MU)のスタイル委員会アートディレクター、ステファノ・ファッダ氏はテーマごとに次のように解説した。

 一つ目のテーマ「2080クスクス・ラップ」は、リズムと誇張が鍵。エクストラ・レッドがテーマを支配し、それにサック・サフランの色合いが、オリエンタルな雰囲気を醸し出し、アンダーグラウンドな環境や、落書きアートを思わせる、ムラーレス・グリーンとシンセティック・ターコイズ。ゴージャスな場面を盛り立てるモロッコ・ブルーとブリング・ブリング・ゴールド。オリーブオイル・グリーンは散発的に姿を見せて、郊外の架空のサブ・アーバンを描き出す。

 生地の上に重ね、さらに重ねる。捨てるような端切れやリボンを使用した三つ編み、ニットの細い生地を縫ってつなげるリサイクル。ポップなプリント。チェーンやプラスチックの大きなアクセサリー。光って目立つジップなど。

 モノトーンの生地は砂のような質感と、生の粗い粒状の織りを特徴とする。ストライプは柄によるものとジャカード織りの両タイプ。揺らいだデザイン、マルチカラーのファミリーや逆にナチュラルカラーのストライプで大小さまざま。砂のような質感の生地に光沢のあるリボンを乗せるなど、さまざまなバリエーションが演出される。

 誇張が際立つこのテーマでは、壁画風プリントのメッシュや大きな組みひもが存在感を示す。ジャカード織りはこれまでにない色使いや大げさな表現のアニマル柄、タペストリー柄、大きなチェックなど。プリントではまだら模様やヒョウ柄の再発見に加えて、新たなアーバンスタイルのカムフラージュ柄も登場。デニムは、濃いブルーからトロピカルやアニマル柄など、さまざまな加工をしたものが注目される。パワフルなブリング・ブリング・ゴールドは組みひもやコーティング加工で展開。大胆でアイロニックな花柄は、刺しゅう、ジャカード、プリントで演出される。

 二つ目のテーマ「2070ファンキー・タブーリ」では、カラーパレットに対する関心の高さが際立ち、情熱を持って表現する。クレージー・バイオレッド、ポジティブ・オレンジといった、ディスコミュージックをほうふつさせるはっきりした色付けをした素材が多い。

 シルバー・ストロボやメタリック・チャクラはとても重要な役割で、レインボーや玉虫、シルバーの光沢が入る。ディープ・オーベルジーヌやラブ・トマトのようなオーガニックカラーは、無地でも柄でもさまざまに展開される。一方、レモンイエローは多くの生地の間でビニール系のアクセント効果を担う。大部分の生地に輝きを示すストロボスペースには、ミラーボールのようなきらめき、玉虫色、ホログラム、ルレックス、ラメ、ビニール地、ラミネート、光沢ストローのネット、シルクとアセテートなどの光が舞う。シルバー加工のコットンやナイロン、ミラー加工のナイロン、光線を発したような柄、スパンコールのついたジャージーや光り輝くアップリケなど、大半の生地には光沢がある。

 さまざまなフリンジは主役で、ジャカードのフィルクーペは、種々の素材の間でゆらゆらと振動して存在感を示す。織物、ジャージー、刺しゅう、あらゆる分野でフリンジが揺れる。

 ファンキー柄のシャツ地。バーチャルなマイクロデザイン。植物由来の薬品を使ったプリントには植物柄。クラシックなストライプも、奇抜なコンビネーションやサイズが特徴的。透明素材は、今まで以上に超極軽量、玉虫効果、そして感じられないほどの薄さを持った、紙のようなプラスチック。

 刺しゅうはこのテーマの大切な要素。生地はもちろんのこと、服飾付属品にも用いられるが、それらは極小の飾り玉や花柄など、精神的なアクセントを持ったオリエンタルなブドワールを思い起こさせる。ジャカードは虹のような外見をそなえ、新しいダマスク織りからモダンなブロケード織りまでさまざま。

〔インプレス代表 川上淑子〕