中国紡織/1反からの小口強みに/新生地開発で提案力高める
2019年02月27日 (水曜日)
デニムを主力とする織布業の中国紡織(広島県福山市)は、「1反から顧客のニーズに合わせた小ロットの提案ができる」(大田正博常務)ことを強みに販路を広げている。調温素材「アウトラスト」使いや2重織りの刺し子風など他社にないデニム開発で新たな市場拡大につなげる。
2018年9月期の売上高は大口の特需もあって売上高が前期比70%増と大幅に伸びた。今期に入ってからも前年並みで売り上げを維持しており、前期が大幅増だったことを踏まえれば堅調。営業を継続してきた成果に加え、カジュアル衣料用途を中心に機能と感性の両面による差別化素材の提案増加、1反からの小ロット対応ができる利便性から「顧客のニーズに細かく合わせて提案できる」(大田常務)強みが堅調な業績をけん引する。
中でも経糸に綿を、緯糸にアウトラストを使ったデニムは、若い世代を中心としたカジュアルウエア用途に販売量が拡大。「アパレルの中には採用したブランドとは別のブランドでも採用するケースが増えている」と言う。
今月ミラノで開かれた「ミラノ・ウニカ」にグループ会社の山陽染工(福山市)が出展し、中国紡織のサンプルも展示したが、和テイストの2重織りの刺し子風デニムの関心が高かったという。
新たに竹繊維を使ったデニムを開発した。綿と竹繊維の複合糸を使ったもので、シャリ感を持った独特な表情が特徴になっている。他にも綿・和紙や綿スラブ糸100%を使ったデニムも開発し、洗い加工によって違う風合いを持たせることもできる。
他にも2重織りで独特な凹凸感を出した和テイストのインディゴ生地や、アラミド繊維「ケブラー」と綿の混紡糸を緯糸に用いて耐久性が高いケブラーデニムも開発。グループ企業の山陽染工や山陽染工児島ファクトリー(岡山県倉敷市)との連携による生地開発も増え、「他にないデニム」によって新しい販路を掘り起こす。
昨年末には自動検反機システムを導入した。生産の効率化、品質の向上にも力を入れる。




