カケンの上海法人/消臭試験を強化/SEKマーク試験も視野に

2019年03月05日 (火曜日)

 【上海支局】検査機関、カケンテストセンターの現地法人、上海科懇検験服務が、生地の消臭試験を強化している。中国全土から受託する体制をまもなく整える。繊維評価技術協議会のSEKマーク認証に必要な試験にも、来年度中に対応することを計画する。

 消臭試験はこれまで、日本で対応してきたが「納期短縮のため、現地で対応することにした」と牟田友也総経理は話す。2018年10月に準備を始め、同年末に本格化した。

 現状は自社で受託する試験だけを行っているが、今月中に中国全土のグループ会社からも受託していくようにする。

 アパレルの生産地が近年、中国の沿海部から内陸部やASEAN地域に移管する中、同社は機能性試験を拡充し、他地域のグループ会社と差別化を図っている。

 来年度も消臭試験をはじめ、さまざまな機能性試験に力を入れていく方針で、新たな試験項目の追加も検討している。

〈欧州社と新契約し店舗網拡大へ/米・AEO〉

 米国カジュアルブランド、アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)は、欧州のAEO・EU社と複数年契約を締結した。これにより、欧州での店舗網を拡大する。

 今夏には初めてとなるアメリカン・イーグル店をアイルランドに開店する。AEO・EU社は、「ペペ・ジーンズ」「トミー・ヒルフィガー」「ゲス・ジーンズ」「エスプリ」「スケッチャーズ」の欧州展開で実績がある。

〈1億ドルを追加投資 スニーカー仲介サイトに/米・フットロッカー〉

 米国の靴・スポーツ用品小売店であるフットロッカーは、スニーカー仲介サイト「ゴート」を運営する1661インク(米国)に対し、1億ドルを追加投資することを決めた。合計投資額は1億9760万ドルになる。

 フットロッカーの戦略・店舗開発担当上級副社長のスコット・マーチン氏が1661インクの役員に就任する予定。