「ドモテックスアジア」が開幕/高品質のカーペット基布出展/素材各社が中国市場重視

2019年03月28日 (木曜日)

 【上海支局】アジア最大級の床材見本市「ドモテックスアジア/チャイナフロア」が26日、上海新国際博覧センターで開幕した。17・5万平方メートルの展示スペースに、素材やカーペットメーカーなど国内外約1600社が出展(前回展は15万平方メートル、1430社)。カーペット基布用のポリエステルスパンボンド不織布(SB)を手掛ける大手素材メーカーは、中国市場を一様に重視し、既存顧客との交流や情報収集を行っている。会期は28日まで。

 ユニチカは、タイ・ユニチカ・スパンボンド(タスコ)のカーペット基布用と自動車部材用をパネルで紹介している。2003年から連続出展する常連で、既存顧客との懇親や情報交換のため、今回展にも出展した。

 吉村哲也執行役員不織布事業部長は「われわれのSBにとって、中国は欧米とともにグローバル展開の核となる市場だ。売り上げの海外比率は現状4割だが、4月からの新年度中に5割にする」と話す。

 フロイデンベルググループのブースはパネルもなく、テーブルと椅子だけのシンプルな構成で、顧客との交流に徹している。中国内販は、カーペット基布用が好調を維持する一方、自動車部材用は現地の完成車メーカーの生産調整の影響を受け、伸びが鈍化している。