東リ/「ドモテックスアジア」が閉幕/差別化ニーズに応え内販拡大

2019年03月29日 (金曜日)

 【上海支局】28日に閉幕した床材見本市「ドモテックスアジア/チャイナフロア」で、タイルカーペットメーカー大手の東リは高品質の日本製タイルカーペットをアピールするとともに、パネルで創業100年の歴史を紹介した。

 中国では、高級マンションや金融機関などのオフィス向けを伸ばしている。大手不動産デベロッパーが差別化のため、日本を中心とした海外製カーペットを採用するようになっている。その恩恵を受け、同社内販も年率2桁%で売り上げを伸ばしている。

 14年に上海へ現地法人を設け、代理店を通じた内販を本格化した。現在は、北京と大連に各2社、上海に3社、深センなどの華南エリアに4社の代理店がある。中国の販売比率は全体の2割を超えている。

〈常州工場の高品質素材を訴求/ロー・アンド・ボナー〉

 英国の高機能繊維メーカー、ロー・アンド・ボナー(L&B)は、中国子会社の博納高性能材料〈常州〉(江蘇省)が生産する複合紡糸ポリエステルスパンボンド不織布(SB)のカーペット基布や人工芝、壁紙用途を訴求した。

 同社はSBメーカー大手の中で内販では後発。13年に参入し、輸入品の販売を始め、15年に常州の新工場を稼働し、17年から常州工場の製品の販売に乗り出した。

 18年2月には、ヤギと日本での販売代理店契約を結び、日本市場の開拓を強化した。ヤギは昨年6月に東京で開かれたアジア不織布産業総合展示会・会議「ANEX2018」などに出展し、新規顧客の開拓を順調に進めている。