イチオシ!AFF出展企業(後)
2019年04月04日 (木曜日)
繊維・アパレルOEM/ODM展示会「AFF・大阪2019」が9~11日、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開かれる。注目の出展者をさらに紹介する。
〈カンボジアに自社工場/南通天一服装〉
1996年設立のアパレルメーカー。中高級ゾーンのファッション衣類を、中国やカンボジアの自社工場と協力工場で生産している。製品は全て日本向け。2018年売上高は260万ドル、取扱量は50万着。
カンボジアの自社工場では、日本の大手流通向けなどを手掛ける。好調のため、今年後半か来年年初に、第4工場の新設か既存工場の拡張を予定する。2回目の今回は、各種高級衣類やひと手間加えた付加価値製品をアピールする。
〈機能性生地使いに注力/南通麗絵紡織科技〉
日本向けに特化するアパレルメーカー。強みは生地を提案できること。専門スタッフが、浙江省や広東省の生地市場で最新の生地を調達している。近年は、接触冷感や吸湿発熱、UVカットなどの機能性生地の開発に力を入れる。
2018年に協力工場での生産から、自社工場(40人規模)での高品質、小ロット・短納期の製品生産にシフトした。その成果で18年売上高は前年比1・8倍になった。2回目の今回は、機能性生地と製品をアピールする。
〈カンボジア製のニット/張家港市華煦進出口〉
中国とカンボジアの自社工場と協力工場で、ニット製衣類やホームテキスタイルを生産。カシミヤ100%やカシミヤ混使いのニット製品を得意とする。2018年売上高は270万ドル。主な輸出先は日本、米国、イタリア、シンガポールだった。
強みは、中小企業ならではのスピード感や小ロット・短納期への対応力。今回は、カシミヤ100%やカシミヤ混の素材を使ったニット製品を打ち出す。初出展の前回は、新規顧客の開拓に成功した。今回も顧客開拓に積極的に取り組む。
〈人工皮革製品が得意/張家港万徳進出口〉
2009年設立のアパレル貿易会社。複数の協力工場を活用し、日本向けに特化し生産している。アイテムは、ニット製レディース衣類や人工皮革製品など。特に人工皮革製品を得意とする。18年売上高は180万ドル、取扱量は30万着だった。
中国のコスト競争力が低下する中、近年は長年日本市場を手掛けてきた経験を生かし、高品質のサービスと製品の提供に注力し、顧客から信頼を得ている。初出展の今回は、ニット製レディース、フォーマル、人工皮革製品をアピールする。
〈対日ニット製衣類/南京平和商貿易〉
自社工場1軒と協力工場4軒でニット製衣類を生産している。売り上げの9割以上が日本向け。アイテムはニット製キッズ、レディース、メンズウエアで、中でもパンツを得意とする。
2018年の対日取扱量は80万着。日本向けを長年手掛けており、日本市場のニーズを熟知している。小ロット・短納期への対応力や、納期と品質管理に厳格に取り組んでいる点を強みとする。初出展で、メンズとレディースのパンツやトレーナーなどのニット製をアピールする。
〈日本向けに特化/南通本音国際〉
2013年設立の、日本向けに特化するアパレル貿易会社。協力工場15軒で、ニット、布帛製のメンズ、レディース、キッズウエアを生産。メンズウエアと、特殊な加工による差別化品が得意アイテム。18年売上高は400万ドル。近年は高級生地の開発と特殊加工に力を入れている。
今回は、オールシーズンのメンズウエアを提案する。特に特殊加工を施した製品のアピールに力を入れる。オリジナル生地のサンプルも展示し、新規顧客の開拓を図る。
(おわり)