帝人フロンティア/デジタル施策やエコを訴求/総合展を東京で開催

2019年04月11日 (木曜日)

 帝人フロンティアは25、26日の2日間、20春夏向けの商材を一堂に会する総合展を東京都港区のテピアで開く。PTT(ポリトリメチレン・テレフタレート)繊維「ソロテックス」のデジタル施策を重点訴求するほか、環境活動指針「シンクエコ」ブースも充実する。時代の要請に即した提案を行い、来場者の目を引き付ける。

 今回のテーマは「エンジョイ ファンダーランド!」(ファンクションとワンダーランドを組み合わせた造語)。機能によって生まれるさまざまな暮らしの快適さを、驚きと発見に満ちた物語のように楽しめる空間を通して展開する。衣料用向けの生地300点と製品200点のほか、資材関連の生地・製品も並べる。

 ソロテックスで積極的に進めているデジタルマーケティングでは、ソロテックススペシャルサイトとフェイスブック、インスタグラムの三つを披露。素材特性や実際の採用事例を紹介するが、「会員制交流サイト(SNS)での発信を重視する顧客が増えている。当社のデジタル施策に触れてほしい」と話す。

 シンクエコカテゴリーでは、ペットボトルのリサイクル繊維「エコペット」シリーズのファブリケーションを拡充するほか、新しい糸も打ち出す。新素材ではエコペットとソロテックスを組み合わせた生地や異形断面糸も開発した。同カテゴリーではソロテックスとオーガニックコットンを組み合わせた生地も並べる。

 総合展ではファッション用途向けの新素材も用意している。

 資材関連では、帝健(大阪市北区)がアラミド繊維を使った製品などを見せ、テクセット(東京都港区)が猛暑対策に焦点を当てたアイテムをそろえる。そのほか、ポリエステルナノファイバー「ナノフロント」を使用したファスナー「ファスナーノ」、防災関連製品をパッケージングした「まるごと防災」などを展示する。