繊維ニュース

19秋冬はサステと機能とチェック柄

2019年04月17日 (水曜日)

 19秋冬向け生地提案のキーワードは、サステイナブル(持続可能な)、機能性、チェック柄の三つになりそう。現物型生地商社にとっては備蓄機能、多品種・小ロット・短納期機能の発揮と精度向上も問われ、新販路開拓も重要なテーマになる。サンウェル、双日ファッションの個展から、同シーズンの傾向を追う。大阪の個展は両社とも今日17日まで。

〈サンウェル/自社生地ブランド拡充/エコや機能にこだわり〉

 サンウェルは19秋冬に向けて、自社生地ブランド「ラナテック」を拡充するとともに、帝人フロンティアのポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」使いの提案を強化する。

 ラナテックはポリエステル100%を基本にウールライクな質感を表現した高感度、多機能生地。ウール原料の高騰、暖冬などを背景に前シーズンの投入以来顧客から高い評価を受けており、「ラナテック・ラボ」「ラナテック・レイ」という二つの新ブランドを加えることにした。

 いずれにも共通する特性はウオッシャブル、抗ピリング、イージーケアで、ラボでは糸と加工にこだわって風合いを追求、レイではナチュラルストレッチと膨らみのあるソフトタッチを加えた。いずれも動物性繊維や石油系ドライクリーニングを必要としないエコロジー性も併せ持つ。柄はチェックが中心。

 ソロテックスを使ったオリジナルの生地シリーズも人気。メンズのセットアップなどで採用が相次いでおり、品番を増やす。20春夏からは同じ帝人フロンティアのリサイクルポリエステル「エコペット」との複合も、「店頭でうたえるサステイナブル」として投入する。

 ウール代替として売れ筋のポリエステル・レーヨン混生地では「用途を広げる」。スカートやワイドパンツなどでの採用を狙い、薄手でハリのあるものを取りそろえる。

〈双日ファッション/「テンセル」提案に力/柄はトラッドチェックが軸〉

 双日ファッションは19秋冬向けに、レンチングの「テンセル」リヨセルと「テンセル」モダールという天然由来素材の打ち出しを強め、サステイナブルの流れに対応する。「国内市場ではまだ(サステイナブルの)意識が高まっていない」が、来るべき将来の波に備えて先駆ける。

 以前からテンセルの取り扱いは多かったが、このほど開いた東京、大阪の個展では新作含め約80点のテンセル関連生地を一堂に集めて訴求した。東京展で広末涼子さんを起用した同ブランドのパンフレットを置いたところ、来場者の関心が高く、品切れになったと言う。

 19盛夏向け展で人気を博した同じレンチングのレーヨン繊維「エコヴェロ」のプリントシリーズも、サステイナブル提案の一環として訴求した。

 このほか同シーズン向けで訴求に力を入れるのは、トラディショナルなチェック柄やウール調生地、4ウエーストレッチの生地など。チェックはストライプとともに「トレンドが継続する」と見てウール、綿、ポリエステル・綿混など素材も多彩に新柄を投入する。ウール調生地は原料価格高騰を受けてポリエステルや綿などによってウールライクな生地の充実を図る。合繊企画ではナイロンやポリエステルで4ウエーストレッチを提案、メンズパンツ向けなどで採用増を狙う。