森下メリヤス工場/海外販路拡大を継続/リンクス編み機も導入

2019年05月08日 (水曜日)

 和歌山産地の編み地製造、森下メリヤス工場(和歌山県紀の川市)は、海外市場向けの拡充を進めるほか、国内市場向け企画でも自社の独自性を生かした提案を強める。2018年末に導入した希少性の高い編み地を作れるリンクス編み機による提案も20春夏向けから本格化するなど、差別化、高付加価値化を推進する。

 森下展行社長は現在の生産の内訳について、「当社が開発の主導権を持つオリジナルの編み地が7割、残りが備蓄販売も含めた受託生産になる」と話す。

 現在の販路は海外への販売比率が10~15%程度で推移する。現在、欧州を中心に高級メゾンでの採用が進む。森下社長は、「獣毛使いを中心に独自性の高さが認められ、継続的な取り組みができている」と話す。社内の海外向け販売のノウハウの蓄積も進み、今年も7月の「ミラノ・ウニカ」、9月の「プルミエール・ヴィジョン」への出展を続ける。

 中国、アジア圏への拡販も視野に入れる。特に中国ではレディース、メンズともに「欧州での実績が評価され、拡大の手応えを得ている」(森下社長)ことから、今後、海外販売比率を30%程度にまで拡大する意向を示す。

 国内市場向けでは、同一アパレルメーカーでもブランドごとに提案するものを増やす。特に糸からの差別化を重視し、19秋冬ではウールやヤクなどの獣毛系のほか、合繊糸や撚糸も含めた各加工も積極的に用いる。

 新規に導入したリンクス編み機は、セーターライクな大きな凹凸を表現できることが特徴。この活用を含め、編み地、糸、加工を組み合わせたオリジナリティーの高い企画を打ち出していく。