豊島/大人のカジュアル提案/通勤イメージ、機能性も

2019年05月30日 (木曜日)

 豊島は20春夏の婦人服向けに、肩肘張らない大人のカジュアルスタイルを提案する。着心地や動きやすさを追求し、機能性素材を活用する。オーガニックや再生繊維も多く取り入れ、自然・健康志向にも対応する。18~19世紀のフランスの貴族文化をイメージしたプリント生地「トワル・ド・ジュイ」を打ち出し、高級志向も取り込む。

 28日から31日まで東京本社(千代田区)で開催するレディース展は「エフォートレス・シック」をメインテーマに掲げ、約300点の製品を展示する。カジュアルな装いで通勤し、仕事終わりにはヨガなどを楽しむような女性のライフスタイルをイメージする。

 エコがテーマのカテゴリーでは、森川レースのオーガニックレースを出品。日本環境設計が手掛ける繊維のリサイクル事業「ブリング」の再生ポリエステル製品や、豊島オリジナル「オーガニックプラチナウール」を使った丸編み製品もそろえた。

 得意とする再生セルロース繊維「テンセル」では、ブラウスやスカートなどの通勤着を中心に提案する。ファッション性も備えながら、サステイナブル(持続可能な)を意識したライフスタイルを構築できる魅力を訴求する。

 「トリアセテート・マテリアル」も通勤を想定し、トリアセテート複合の「洗えるキュプラ」など機能性重視の商材を打ち出す。

 肌着や部屋着では、素材にこだわった独自ブランドを提案する。「コハン」は、オーガニックコットンなどで着心地を追求した肌着をそろえる。「マトワ」は洗濯可能なシルク100%のシリーズ商材で、機能性とデザイン性を両立させた点が特徴。

 このほか、シルケット加工したスムース編みのニット製品や、デニム風のプリント生地など多様な用途に対応する商材も提案する。