森川レース/自販確立へ提案強化/希少編み機で織物調など
2019年05月29日 (水曜日)
レース生地製造卸の森川レース(福井市)は、自社生地ブランド「アンダンテ」を立ち上げ、自販拡大に取り組んでいる。このほど初出展した「プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)2020春夏」で披露した。
同社はラッセルレース編み機を4台保有するメーカー。そのうち2台はカールマイヤー製の旧式低速編み機で、全世界で同社にしかない。職人によるきめ細かな編み機稼働と手間が必要だが、ゆったりした編み目と加工を施さなくても柔らかな独特の風合いが顧客から評価されている。
これまでは賃編み専業だったが、受注数量が先細っていく中で、昨年から自販事業確立へとかじを切った。同時に立ち上げたのが、アンダンテという自社レース生地ブランドで、「自社の力だけでは限界がある」(森川秀樹社長)としてテキスタイルデザイナーの梶原加奈子氏に監修、ブランディングを依頼した。織物のように見えるレース生地がブランドの軸。
PTJに先駆けて、2月には「ミラノ・ウニカ」(MU)にも初出展し、複数の着分オーダーを寄せられるなど手応えを得た。MUではオーガニックコットンとリサイクルナイロンを使ったレースに引き合いが強いなど「サステイナブル(持続可能な)意識の高まりを実感した」。今後のモノ作りに生かす。
展開する生地は現状、後染めがメインだが、今後は先染めも増強する。既に生機の備蓄もスタートした。




