明石SUC/ワコールと共同開発/女子中高生向けインナー

2019年06月17日 (月曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(明石SUC)は来入学商戦に向けて、女子中高生向けにワコールと共同開発したインナー「プリリ」を打ち出す。学生服メーカーがインナーを商品化するのは珍しい。消費者の意見を参考にセーラー服やブラウス、体操服の下に着用しやすく、肌触りや制服から出て見えない設計などにこだわった。

 インナー企画としては、これまでセーラー服専用インナーとして「セーラーズニット」を展開していた。販売代理店では生徒や保護者から「制服の下着は何を着れば良いかとの声が意外と多い」ため、インナー業界最大手のワコールと取り組み、改めて女子中高生が制服を着用したときに最適なインナーを開発。ワコールがティーン向けに販売し知名度がある、プリリのブランドで展開することで、店頭で手に取ってもらいやすくする。

 インナーの「Vネックが男子みたい」「制服の袖からインナーがはみ出る」「縫い目が気になる」といった、女子中高生の意識調査の声を参考に、素材や機能、色、デザインを選定した。

 綿とレーヨンによって肌触りが滑らかで、優れたストレッチ性を持つ軽量薄手ニットを採用。襟から下着が見えるのを気にする意見が多かったことから襟ぐりを広めにし、着丈を長めにして裾テープ付きでずれにくくした。

 脇接ぎがなく肌当たりも良い。日本製でカラーは白と黒、九分袖(店頭価格2800円)、二分袖(同2300円)を用意する。「店頭で売りたいと話す販売店も既に多い」と関心が高い。

 店頭商品では来入学商戦に向けて可動性が高い特殊パターン「スマートワン」の詰め襟服や、取り扱いやすさから口コミで販売が伸びているニット製シャツ「ラクシャツ」、「リカちゃん」をモチーフにした女子向け制服「リカ富士ヨット」などの販促を強化。「デサント」のスクールバッグは流行のスクエアタイプを新たに投入する。