クラボウインターナショナル/SDGs対応 強化/商材開発と取り組み推進で

2019年06月24日 (月曜日)

 クラボウインターナショナルの西澤厚彦社長は、SDGs(持続可能な開発目標)への対応が重要な要素になりつつあるとし、環境配慮商材の提案強化や会社としての取り組みを推進、アピールしていく考えを強調する。

 SDGsの17の目標のうち、現時点で自社が対応できる目標を整理、抽出した。「すべての人に健康と福祉を」ではドイツの元競歩選手のハートヴィッヒ・ガウダー氏が考案した「パワーウオーキング」の健康増進コンセプトに賛同し、その製品のライセンス契約を結んだ。これにより目標達成に貢献する。

 特殊機能性レーヨン「ルナセル」とポリエステル原料の「ルナセルサーモ」は、「エネルギーをみんなに・そしてクリーンに」「つくる責任・つかう責任」「陸の豊かさを守ろう」という三つの目標に貢献する。採取が問題視されることもある羽毛を使用しないようルナセルサーモを寝具や中綿衣料に使用することで、冬場のエアコン温度を下げることも可能。家庭洗濯が可能なため長く使える商材でもある。

 「働きがいも経済成長も」と「産業と技術革新の基礎をつくろう」では、CSRポリシーの制定と活動の徹底、また自家縫製工場のあるインドネシアでの雇用促進などで達成に貢献する。

 クラボウとの協業ではリサイクルシステム「ループラス」の構築によって「つくる責任・つかう責任」を果たす。

 このほどリニューアルした自社ウェブサイトにSDGsへの対応ページを新設した。今後も17の開発目標それぞれに対応する商材開発や取り組みを強化していく。