スカート、スラックスどっち?/菅公学生服/女子高生4人に1人は選択性希望

2019年07月02日 (火曜日)

 菅公学生服が、このほど全国の女子高生600人を対象にスラックス制服についてインターネットリサーチを実施したところ、女子高生の4人に1人はスカートとスラックスの選択制を希望していることが分かった。近年は性的少数者(LGBT)の子供へのジェンダーフリーの観点から全国の学校でスラックスを採用する動きが増加、その影響もありそうだ。

 女子制服はこれまでセーラー服やスーツ、ブレザーにチェック柄のスカートの組み合わせが多く見られるスタイルだったが、ブレザーにスラックスというパンツスタイルを採用する学校も増加傾向にある。スラックスはもともと防寒や動きやすさの面から採用されてきたが、最近ではLGBTへの対応で、スカートとスラックスを生徒自身が選べる学校も増えてきた。

 全国の女子高生を対象にスラックス制服に関する意識を調べたところ、女子制服で、スカートとスラックスを選択し着用できる学校があることを知っている女子高生は6割を超えた。女子制服のパンツスタイル(スラックス)については「自由で良い」「動きやすそう」「暖かそう」「格好いい」「かわいい」といった肯定的な回答が多く見られる一方で「違和感がある」「かわいくない」「女子高生らしくない」といった否定的な意見もあった(グラフ参照)。

 その要因として、女子高校生が着たい制服のタイプは「スカート」(70・3%)、「スカートとスラックスのどちらも着たい」(25・2%)、「スラックス」(4・5%)と意見が分かれ、個人の嗜好(しこう)によって、パンツスタイル(スラックス)についても賛否両論があるようだ。

 調査結果はスカート派が圧倒的に多く、スラックス派は少数だったが、どちらも制服として着用したいという回答も25・2%あり、女子高生の4人に1人がスカートとスラックスの選択制を望む結果となった。学校制服は、みんなが全く同じものを着るという時代から、その学校らしさを表現しながら、制服を着る生徒自身(本人)を第一に考えた制服を着るという時代にシフトしつつあるようだ。