脱塩ビ膜材を発売/東レと太陽工業

2001年11月09日 (金曜日)

 東レは8日、大型テントなど膜面構造物メーカーの太陽工業(大阪市)と共同で、塩化ビニル樹脂を使わずに防水性や難燃性など従来性能を維持した脱塩ビ膜材を開発したと発表した。東レは膜材「エコロシェル」、太陽工業はテント倉庫「テンダーマックス」として15日から発売。3年後には膜材で20万平方メートル(約6億円)、テント倉庫で4万平方メートル(約8億円)の販売を見込む。

 この膜材はウレタン樹脂と難燃剤とを配合した樹脂組成そのものをポリエステル織物にコーティングする。片面コーティングの場合には、別面にフィルムラミネートするなど、自由な構造を作ることができる。難燃剤には、リン系化合物を使うなど、従来の塩ビ樹脂使いと同等以上の性能を持つ一方、焼却時にダイオキシンが発生しないなど環境に優しい。