中外国島/欧州紳士服市場に参入へ/糸や製織の最適設計で価値を
2019年07月12日 (金曜日)
【ミラノ=桃井直人】紳士服地製造卸の中外国島(愛知県一宮市)は、欧州の紳士スーツ市場への本格参入を目指す。糸や織り設計などの最適な組み合わせによって、独自性の高い生地を作り上げ、「ミラノ・ウニカ(MU)20秋冬」(16面参照)で紹介した。買い付け担当者の評価は高く、今後の販売拡大へ期待感を示す。
MUには、欧州の紳士ブランドが多く来場し、その集客力を見込んで初出展した。紳士スーツのトレンドは欧州から日本を含めた世界に発信されるが、「欧州のトレンドの後を追い掛けることはしない」と言い、付加価値の高い生地を自らの観点で作る。独自性も訴えることで需要の掘り起こしを狙う。
付加価値は単純に“最高級の原料”を活用するのではなく、素材・糸の選定や織り設計などで最適なものを組み合わせて付与する。風合いの柔らかいスーツ地が一つの潮流になっているが、ハリ感や仕立て映えも考慮してしっかりとした生地に仕上げる。28柄を作り、MU20秋冬でデビューさせた。
ライバルはイタリアの生地メーカー。欧州でも男性がスーツを着る機会は減っているといわれているが、日本でオーダーメードが順調なように、「良い商品を着用するという流れになっている」と見て、「どこに重きを置くかになる。付加価値の高いゾーンで勝負する」と強調した。
MUではハイブランド向けのカジュアル生地「COBO(コボ)」も提案した。ウールやリネンを使って遊び心を付与したほか、織りと加工で意匠性を出した。コボの海外販売比率は20~30%と高いが、一層の伸びに期待する。




