カケン、ブンカケン/保管や取扱表示も重要/事故例共同セミナー開催

2019年07月17日 (水曜日)

 カケンテストセンター(カケン)と日本文化用品安全試験所(ブンカケン)は12日、都内で製品クレーム事例についての共同セミナーを開いた。

 衣料品の事故事例では、カケンがハンガーラックに収納していたポリエステルのコートが紫外線により変色、綿ポリエステルのゴルフパンツが汗と光により変色、綿のコーデュロイパンツがストーブなどによる窒素酸化物でガス変色した例を紹介した。衣料のアイロンがけで誤った温度設定による事故、漂白剤による変色、色泣き、芯地の剥離によるぶくつきなど、家庭洗濯等取扱方法の表示への注意についても説明した。

 サンダルではミッドソール軽量化のため多数の穴を開けたことで、インソールとの接着強度が低下し、底が剥がれた例、バッグの合成皮革部分が高温多湿で劣化したケースを解説した。

 ブンカケンはガラスや陶磁器、プラスチック製品破損の例とその原因解析の事例を取り上げたほか、モバイルファンの電気的性能や安全性試験、ウエア用ヒーティングシステムの安全性試験も紹介した。