帝人/豪州AEV社と共同開発/低速EVの軽量化めざす

2019年07月17日 (水曜日)

 帝人はこのほど、LS―EV(低速EV)に特化した豪州のスタートアップ企業AEVロボティクス社(ビクトリア州)と低速EVの軽量化に向けた共同開発を進めていくことで合意した。

 AEV社はエネルギー効率の高いEVを実現する基盤技術やシンプルで軽量なシャーシ、サスペンション、ステアリングなどを開発するエンジニアリング力を擁しており、大手自動車メーカーにはない自由な発想、工法でLS―EVに特化した開発を進めている。

 これらと帝人の軽量化ソリューションを組み合わせることでLS―EVの開発を加速し、将来のEVに求められる技術基盤を獲得・整備するため共同開発に取り組むことにした。

 帝人はポリカーボネート樹脂、炭素繊維、アラミド繊維やグループ会社CSP社をはじめとする複合化技術を駆使し、軽量化、強度の最適化を目指し素材から設計に至る技術開発を進める。

 両社は今後約2年間かけて要素技術の開発・確立に取り組む。17日から19日まで名古屋市のポートメッセなごやで開かれる「人とくるまのテクノロジー展2019名古屋」ではAEV社のコンセプトカーを出展する。