山陽染工/製品ブランドで技術発信/強みの“段落ち抜染”生かし
2019年07月24日 (水曜日)
染色加工業の山陽染工(広島県福山市)は、製品ブランド「バッセンワークス」を立ち上げ、技術力の発信を強める。独自技術のインディゴ段落ち抜染の生地を使ったスニーカー、トートバッグ、レディースシャツを商品化。福山市内のショップでも販売し、ブランドを通じて技術力の高さを発信し、新たな市場開拓につなげる。
段落ち抜染は、部分的に色の抜け具合を変えることで濃淡を表現する技術。「具体的な形にすることで、製品に生かすイメージを提示する」(戸板一平取締役)試みとして、昨年クラウドファンディングを通じ、段落ち抜染のスニーカーを発売し、目標を大きく上回る金額を集め、好評だった。
今月オープンした、福山市内の企業が集まってモノ作りを発信する拠点「ザ・フラッグ・シップス」に参加し、スニーカーに加え、トートバッグ、レディースシャツの販売も開始。ふるさと納税の返礼品としても選ばれた。
トートバッグは、帆布製造業のタケヤリ(岡山県倉敷市)の帆布を使い、マチと持ち手の部分に抜染のデニムを組み合わせた。サイズは縦30センチ×横42センチ×マチ15センチ×持ち手23センチで、価格は税込み8千円。帆布部分がネービー、黒、生成りの3色を用意する。
レディース向けのシャツ(税込み6800円)、プルオーバー(同6300円)は、縫製・洋装販売のヌーストーリー(福山市)が仕立て、洗い・染色加工業の四川(同)が加工した。今後もスーツなどアイテム数を増やすとともに、自社のインターネットサイトでの販売を予定。「抜染=山陽染工のイメージを広げる」
製品を通じた技術の発信だけでなく、展示会を活用した販路開拓も進める。今年初めて出展した「ミラノ・ウニカ」では「海外からの着分依頼が途切れずに来ている」と、これからの販売拡大に期待。自社の英語のホームページ開設も検討し、来年の出展も目指す。
グループ会社の中国紡織(同)や山陽染工児島ファクトリー(岡山県倉敷市)とも連携を強化。児島ファクトリーには風合加工のシュリンクサーファー機を導入したほか、製品染めの設備を整備し、新たな加工の開発にも乗り出す。




