第5回ITF/日印の繊維取引活性化へ/インドの繊維製品一堂に
2019年07月25日 (木曜日)
インドのアパレルとホームファッションを紹介する「第5回インドトレンドフェア東京2019(ITF)」が24日、東京都渋谷区のベルサール渋谷ガーデンで開幕した。インド政府繊維省と駐日インド大使館の後援・協力を得て日印国際産業振興会が主催。26日まで。
今回はインド各地から110社超が出展。話題のエシカル(倫理的な)ファッションから、インドの情報技術と伝統的な職人技を融合させた生地、衣料、ホーム製品、雑貨など多彩に発信する。日本の検査機関で初めて同国に試験センターを開設したニッセンケン品質評価センター(ニッセンケン)も出展し、生産拠点として注目されるインドの最新情報を伝えている。
インドの繊維産業は同国工業生産の約14%を占め、膨大な雇用を生み出している。欧米向けを中心に輸出も盛んだが、繊維輸入大国である日本向けは少ない。2011年の日印包括的経済連携協定締結で、インドから日本への繊維製品の輸入関税も撤廃されたが、日本のインドからの繊維輸入額は18年に900万㌦弱で、シェアは1・25%に過ぎない。
駐日インド大使のサンジャイ・クマル氏は、開会式で「ITFには日本市場に合わせた生地や製品が多数出ている。両国の取引拡大、経済発展に期待したい」とあいさつ。ニッセンケンの駒田展大理事長は「このほどインドのテクニカルテキスタイル連盟と覚書を締結した。これまで以上にインド繊維製品の品質向上、日印間のビジネス拡大に貢献したい」と話す。