訴訟損失引当金25億円計上/ユニチカ

2019年07月31日 (水曜日)

 ユニチカはこのほど、訴訟損失引当金繰入額25億円を2019年4~6月期に計上するとともに、19年4~9月期連結決算の純損益見込みを7億円の利益から18億円の損失に、20年3月期通期の純利益を27億円から2億円にそれぞれ下方修正した。売上高、営業・経常利益は当初予想通り。

 ユニチカが愛知県豊橋市から1951年に譲り受けた工場用地を第三者に売却したことが契約に違反するとして、豊橋市民と豊橋市長の間で訴訟になっており7月16日、名古屋高裁は豊橋市長に対してユニチカに約20億9400万円の支払いを請求するよう命じる判決を言い渡した。

 ユニチカ(補助参加人として参加)は上告および上告受理申し立てを行っているものの今後、判決が確定した場合に備えるため、合理的に算出したという金額25億円を4~6月期の特損に計上するとともに、純損益を下方修正した。