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合繊メーカーの2019年4~6月期決算/東レのみ営業増益/繊維は減収減益基調

2019年08月13日 (火曜日)

 合繊メーカーの2019年4~6月期連結決算が出そろった。全般的な景気の失速や米中貿易摩擦の影響などで減収基調が浸透。利益面では、東レが営業増益を確保した以外は減益にとどまり、繊維事業でも減収営業減益が目立つ決算となった。

 東レは売上高が微減収にとどまったものの、売上総利益率をわずかに改善するとともに販管費の削減で営業増益を達成した。繊維は本体と海外が苦戦し減収減益。炭素繊維複合材料は航空機向けの拡販、スポーツ用途の回復などが後押しし、大幅増収増益となった。

 旭化成は、マテリアルでの苦戦が響き営業減益となったが、過去最高だった前年同期に次ぐ営業利益を確保した。マテリアルに含まれる繊維では、米セージ社の連結効果があったものの中国市場減速の影響を受けた不織布などで苦戦を強いられた。

 帝人は、アラミド繊維が好調だったものの、炭素繊維が設備投資に伴う償却負担増で収益が悪化。繊維・製品事業では衣料繊維の国内販売が低調だった。

 東洋紡は、火災の影響でエアバッグが苦戦。衛材用ポリエステル短繊維の中国向け販売も伸び悩んだ。繊維・商事では営業損益が前年同期の黒字(2億円)から赤字に転落した。

 ユニチカは、生活資材向けのポリエステル短繊維、ポリエステル長繊維の高強力糸が堅調だったものの、産業繊維全般が低調。衣料では、スポーツや婦人の低調、デニムも伸び悩み、繊維トータルは営業損失だった。

 クラレの繊維は増収減益。クラレトレーディングでは、衣料繊維が増収増益、資材が減収減益、樹脂・化学品・化成品が減収減益だった。