シーユーピー/介護向けで商品充実/幅広い価格帯に対応

2019年08月15日 (木曜日)

 菅公学生服グループのユニフォーム製造卸であるシーユーピー(岡山市)は介護ウエアで高価格帯の「アイナ」と定番の「プロフィーリング」、値頃感のある「ハッピーウインド」の計3ラインの新商品を投入し、価格帯を広げることでニーズを捉える。取引先の志向の多様化を受け、「ダイレクトメールの発送で介護施設との接点を増やすなど地道な販促活動を強める」(伊藤孝恭社長)ことで販路を広げる。

 3ラインで打ち出す狙いは、販売の現場で求められていた幅広い価格帯のニーズに対応すること。代理店が営業の際、ユーザーが希望する価格帯と合わず商機をつかみ難いケースもあったことから、商品構成の充実を図る。

 同社は、会社設立から24年で培ったノウハウを生かし、プロフィーリングでは必須の機能を盛り込み“10年後も着たくなる”ユニフォーム「テンユー(10イヤーズユニフォーム)」、「真・スタンダード」ポロシャツを開発。

 介護業界では、従業員への介護ウエアの定期支給が減少傾向にあり、スポットで商品を求める傾向が強まっている。デザイン性や機能性の良いユニフォームで人手を確保するなどリクルートツールとして活用する向きもあり、同社はこうした流れに沿って商品を充実させてきた。

 9月末に発行するカタログでは、合計6マークを打ち出す。アイナでは、すっきりとしたシルエットでありながらゆとりを持たせ、「美しくかつ動きやすい」をコンセプトに2マークを投入。その他、プロフィーリング2マーク、ハッピーウインド男女各1マークを打ち出す。

 ハッピーウインドは、カタログに新しいパンツを掲載する。スタンダードかつプレーン(簡素)なデザインで、工業洗濯に対応。スタートした1年前は、飲食店向けにレンタルやリースなどのサービスで使用してきたラインを流用して販売していたが、今後、専用にデザインを刷新し機能なども追加する。

 スクラブタイプはこれまで看護向けが中心だったが、介護向けでもニーズが高まっていることを受けて新商品を打ち出す。プロフィーリングでは既存2マークがあるものの、介護専用のスクラブを開発、ハッピーウインドでも投入しボリュームを増やす。