GF―SMC部材/米フォードが採用/帝人グループ

2019年08月23日 (金曜日)

 軽量複合材料製品を製造・販売する帝人グループのコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(=CSP社、米国ミシガン州)のGF―SMC部材(熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させ、シート状にした成形材料)がこのほど米フォード・モーター・カンパニーの新車種に採用された。

 フォード社とCSP社は自動車の快適性の評価項目であるNVH(騒音、振動、ハーシュネス)を改善するため、このGF―SMC部材で世界初となる2重壁構造のコンポジット製エンジンシュラウド(エンジンルーム内の部材を保護するための構造材)「デュアル・ウォール・ダッシュボード」を共同開発した。北米で今夏発売される「フォード・エクスプローラー」2020年モデルへの搭載が決まっている。

 帝人グループは30年ごろをめどに自動車向け複合材料製品事業の売上高を20億ドル規模に引き上げる中期戦略を進めている。