繊維ニュース

帝人とジーエイチクラフト/FRP「折箱」開発/折り畳める軽量構造体

2019年09月05日 (木曜日)

 帝人と帝人グループのジーエイチクラフト(静岡県御殿場市)は、FRP(繊維強化プラスチック)による折り紙のように折り畳むことができる構造体「ORIBAKO(折箱)」を開発した。6日までパシフィコ横浜で開かれている「SAMPE Japan 先端材料技術展2019」で折箱による大型構造物の試作品を出展している。

 折箱はFRP製のパネルとヒンジ(ちょうつがい)を貼り合わせた多面体の構造物。軽量なため、運搬や設置場所での展開・設置・撤収・保管などを容易に行えるのが特徴(写真)。

 帝人が蓄積してきた独自のFRP技術で、パネル部とヒンジ部とを一体化させ気密性を担保することで段差のないシームレスな表面とした。

 先端材料技術展には、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製のパネルにGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)のヒンジを貼り合わせた約11立方㍍の簡易型ブースを出展している。約40キロと軽量なため、重機や工具を使わずに大人2人で簡単に設営できる。

 両社は今後、天井にソーラーパネルを搭載したエネルギー自給が可能な簡易的室内スペースや、密閉性が求められる物品に対応する輸送用コンテナなどへの用途拡大に取り組み、2022年までの実用化を目指す。