シェア3割めざす/ユニチカ「アクアパック」

2019年10月02日 (水曜日)

 ユニチカは、コンクリートの高品質化を可能にし構造物の長寿命化に貢献するというコンクリート湿潤養生シート「アクアパック」の販売を9月30日、スタートさせた。一般コンクリート構造物(垂直面)の養生シートの市場規模を年間数十万平方メートルとみており、5年後に国内シェア3割を目指す。

 アクアパックは保水部のコットン不織布、非透水性ポリエステルフィルムの2層構造で、コットンにケイ酸塩を含む水溶液を含浸している。

 コンクリートの高品質化にはセメントと水の水和反応に必要な水分を供給することが重要という。アクアパックはコットンに水を染み込ませるだけでコンクリートに貼り付け湿潤養生を行える。

 貼り付け後、養生が完了するまで水分供給が不要▽現場打ちコンクリートに水中養生と同等の養生が可能▽繰り返しての使用が可能――も特徴。

 製品のサイズは95×60センチで1梱包(こんぽう)当たり100枚入り。設計価格は1平方メートル当たり1300円。9月19日、NETIS(国土交通省のインターネットなどで運用される新技術情報提供システム)に新規登録された。