カケン・ブンカケン/ワークウエアの機能性や安全性のセミナー開催

2019年10月21日 (月曜日)

 カケンテストセンター(カケン)と日本文化用品安全試験所(ブンカケン)は17日、ワークウエアの機能性や、電動ファン(EF)付きウエアでの活用で広がるリチウムイオンバッテリー、USB機器の安全性試験についての協業セミナーを広島県福山市内で開催した。

 カケンは防護服とワークウエアの機能性について、難燃性試験、吸水速乾性試験、接触冷温感試験などを説明した。特に防護服は高バリア性、無害性に加えて「今後は快適性が重視される」と指摘する。8月に施行された改正労働安全衛生規則で、林業従事者に限らず土木工事や造園工事など、伐木作業を行う全ての業種の対象者がチェーンソー用防護服を着用しなければならなくなった事案を取り上げ、切断に対する抵抗性試験についても触れた。

 ブンカケンはリチウムイオンバッテリーとUSB機器の電気的安全性試験をテーマに解説した。冒頭で、外付け電源として用いられるモバイルバッテリーが2月から電気用品安全法(PSE法)の規制対象になったことを説明。その上で、乾電池やリチウムイオンバッテリー、ACアダプター、USB電源ポートなどを使用した製品について、電気的な安全性を調べる、ブンカケンのMGSL基準に基づく試験例を紹介した。

 ワークウエアメーカーでもEFウエアを扱う企業が増えつつあることから、関心を集めた。