繊維ニュース

合繊メーカーのユニフォーム事業/サステ企画花盛り/新素材の開発相次ぐ

2019年11月08日 (金曜日)

 合繊メーカーのユニフォーム部門が環境に配慮した素材群の打ち出しを強めている。東レは新たにペットボトル再生ポリエステル「&+(アンドプラス)」を導入。東洋紡STCはバイオポリエステル「エコールクラブ・バイオ」、生分解性素材「ダース」を打ち出す。クラレトレーディングは今年度からバイオポリエステル「バイオスペース」の販売を本格化。ユニチカトレーディングはマテリアル・ケミカルリサイクルによるポリエステル「エコフレンドリーマーク」の市場浸透を急ぐ。各社の取り組みを追った。(堤 貴一・桃井直人)

 早くからペットボトル再生ポリエステルを導入し、ワークウエア向けを中心に販売してきた合繊メーカーのユニフォーム部門。最近はあまり話題にはならなかったこれら再生ポリエステルが「ここに来て引き合いを集めている」と言う。

 ユニフォームに限らずSDGs(持続可能な開発目標)への対応は「避けて通れない問題」という点で各社の認識は一致している。この間のユニフォーム素材展で各社は、高付加価値素材を中心に開発を強化してきたエコ素材を前面に来シーズンに臨もうとしている。

 東レは、原料に含まれる異物を除去する技術などを持つペットボトルリサイクルの協栄産業と連携。白度に優れ多彩な銘柄をカバーできるアンドプラスを開発した。来年1月から本格販売する。信頼性を担保するため、特殊な添加剤を繊維に混入することで、アンドプラスであることを検知できる“リサイクル識別システム”も構築している。

 バイオペット「エコディア」では異型断面糸による吸汗速乾素材を開発。ペットボトル再生「エコユース」にはストレッチ、梳毛調、杢(もく)調を加えた。

 東洋紡STCは、12月のグループ総合展にエコールクラブ・バイオ、ダースを出展し、販促活動を本格化させる。前者をサトウキビ由来の原料から、後者を東洋紡本体が展開する生分解性チップからそれぞれ生産する。いずれもワークウエア向けの企画提案を強化し、エコ素材の拡販を下半期以降の大きな課題に位置付ける。

 クラレトレーディングは、20春夏のワークウエアをターゲットにバイオスペースの販売を今年度立ち上げた。外部から調達したチップで糸を生産しており、いずれは「重合にも乗り出していきたい」との意欲を示す。

 ユニチカトレーディングは、「エコフレンドリー」を全社ベースの戦略素材に位置付けており、ユニフォーム向けでは「タクティーム」「タフレックス」「パルパーエコ」「ファナトーン」を開発した。

 「エコ素材の先駆者」を自認する帝人グループ。今後は高付加価値素材も生産できるケミカルリサイクル素材の販売を伸ばすとともに、この技術の海外への供与も検討し始めた。帝人フロンティアは、自動車関連用途向けの販売を先行させた部分バイオポリエステル「プラントペット」によるユニフォーム向けの企画提案も進めている。先に開いたユニフォーム素材の内見会では、全ての商材にエコ素材をミックスし出展した。