19年4~9月期

2019年11月12日 (火曜日)

〈カジュアル、タイ子会社が不振/クラボウ〉

 クラボウの連結決算は売上高708億円(前年同期比7・2%減)、営業利益16億円(33・3%減)、経常利益24億円(5・9%減)、純利益22億円(2・0%減)だった。

(短信既報)

 繊維事業は売上高260億円(13・9%減)、営業損失10億円(前期は4億2800万円の損失)だった。原糸は新商品の販売が好調で増収増益、ユニフォームもワーキング分野を中心に堅調に推移した。カジュアルは国内衣料品市況低迷や輸出が低調だったことで減収。タイ子会社や中国子会社もバーツ高や受注減少で苦戦し減収だった。

 通期は売上高1500億円(前期比4・5%減)、営業利益46億円(18・4%減)、経常利益56億円(9・5%減)、純利益42億円(9・7%減)を見込む。

〈繊維は営業損失/シキボウ〉

 シキボウの連結決算は売上高189億円(前年同期比5・2%減)、営業利益9億4300万円(13・6%減)、経常利益7億3200万円(23・0%減)、純利益5億2500万円(23・2%減)だった。(短信既報)

 繊維事業は売上高101億円(8・5%減)、営業損失1億4千万円(前年同期は1億1100万円の損失)だった。原糸は国内販売が苦戦も海外市場はベトナム、インドネシア生産糸の販売が拡大した。中東民族衣装織物の輸出は市況が回復傾向で堅調だった。ユニフォーム地は備蓄アパレル向けが一部取引先の在庫過多で苦戦。スポーツを中心としたニット製品も一部取引先の販売不振などで苦戦した。生活資材はリネン資材分野が順調だった。

 通期は連結売上高403億円(前期比1・2%減)、営業利益23億円(4・4%減)、経常利益19億円(10・1%減)、純利益13億円(前期は14億円の損失)を見込む。

〈原料高騰で営業損失に/オーミケンシ〉

 オーミケンシの連結決算は、売上高47億円(前年同期比2・6%減)、営業損失500万円(前年同期は3300万円の利益)、経常損失1億2100万円(同2億9600万円の損失)、純損失9200万円(同3億1千万円の損失)だった。

(短信既報)

 繊維事業は売上高36億円(7・5%減)、営業損失2億400万円(前年同期は2千万円の損失)。主力のレーヨン短繊維は原料高騰に対して価格転嫁が十分に進まず、販売数量も減少した。テキスタイル・製品も衣料品市況が振るわず苦戦した。

 通期は連結売上高100億円(前期比2・6%増)、営業利益4億円(169・1%増)、経常利益1億円(前期は1億6800万円の損失)、純利益5千万円(同8億4千万円の損失)を見込む。

〈衣料素材・アパレルが苦戦/東レインターナショナル〉

 東レインターナショナルの単体決算は、売上高3060億円(前年同期比8・6%減)、営業利益62億円(10・4%減)、経常利益85億円(1・8%増)、純利益72億円(1・5%減)の減収営業減益となった。(短信既報)

 衣料素材は10・5%の減収。衣料用ファイバーは市況低迷に伴い低調。テキスタイルでは、婦人が低調だったが、スポーツ、資材が堅調だった。インテリアも堅調。

 繊維資材・物資は18・5%の増収。自動車、フィルターなどの産資が苦戦。羊毛で相場下落の影響を受けたものの、綿花、皮革関連は堅調だった。

 アパレルは10・1%の減収。スポーツ、アウトドアは堅調に推移したものの、顧客の販売不振の影響でカジュアルは低調。

 通期は売上高6259億円(前期比6・5%減)、営業利益130億円(3・9%減)、経常利益163億円(2・3%増)、純利益120億円(1・9%増)を見込む。