「ジャパンテックス2019」/地域性や素材特性など生かして多彩に発信

2019年11月14日 (木曜日)

 13日に東京ビッグサイトで開幕したインテリア国際見本市「ジャパンテックス2019」では、地域性や素材の特徴を生かした多様な提案が見られ、活発な商談が展開されている。会期は15日まで。

 初出展の瀬戸内デニム(広島県福山市)は、本社のカーテン縫製業とデニム産地の地域性を掛け合わせ、デニムのオーダーカーテンを昨年始めた。デニムメーカーと共に、しなやかで色落ちしにくいカーテン用のデニムを開発し、革パッチやステッチなどデニムの世界観をデザインに取り入れた。ポリエステル製カーテンが主流の中、輸入物を主力とするこだわりの専門店など徐々に販路を広げている。

 ユニチカは高機能不織布でインテリア用途の拡大を図る。アレル物質の低減や消臭、抗菌、防カビ、抗ウイルス性の「ユニダイヤ」では防ダニ性を付与できることを切り口に、自動車内装材に加えてカーペットや寝具類も訴求。剛性、通気性、軽さに富んだ「マリックスAX」では、エンボス加工で繊細な柄が表現できる強みを生かし、壁紙などへの応用を狙う。

 日本カーペット工業組合は会員有志21社・団体で共同出展。各社の新作のほか、「寝室にカーペット」のPR活動やメンテナンス実演、ホテルをはじめとする折込工法を活用した「カーペット座布団づくり」体験など、カーペットの魅力を伝え需要を喚起する。