進化し、深化する糸 北陸ヤーンフェア19レビュー(14)/二つの検査機関も出展

2019年11月18日 (月曜日)

 日華化学とともに、薬剤メーカーとして初出展したのは高松油脂(大阪市中央区)。同社は北陸工場(石川県能美市)が生産拠点であり、主力販売先である北陸産地企業へのアピールを行うため出展した。

 今回展では泥汚れに適したSR加工剤「SR―D」シリーズなどの新製品を提案し、特にSR―Dに対する関心が高かったと言う。主力の北陸産地以外の来場者も3分の1近くあり、「靴下用など一度、試験をしてみたいという要望もあった。新規顧客の開拓に結び付けたい」と営業本部大阪営業所の高橋将課長代理は話す。

 こうした薬剤メーカーに加えて、今回展では日本繊維製品品質技術センター(QTEC)、ボーケン品質評価機構(ボーケン)の検査機関も初出展した。

 QTECは有害物質に関する世界的なマネジメントシステム「ZDHC」認証のPRを目的に出展した。QTECは今年1月にZDHCに加入。これによりZDHC方式の取り組み支援が可能となった。

 ZDHCはSDGs(持続可能な開発目標)ともつながっており、北陸産地の関心は高いとみる。日本語による情報提供や支援ができることから「北陸産地はグローバルアパレルとの取引がある企業も多い。ZDHCの加入を認定審査のノウハウの一つとして生かしていきたい」と話す。

 ちなみにZDHCは、日華化学が2018年に日本企業として初めて加盟している。

 ボーケンはグリーン調達やサステイナブル(持続可能な)が強まる中で、有害物質管理や人権(不法労働や技能研修者問題)への関心が高まっており、CSRに関する監査代行などを提案した。

 各種認証を取得には費用がかかるが、認証を取得しないまでも体制は整えておく流れに沿ったもの。CSRでは体制の確認、コンサルティング、現時点での未整備な部分へ助言。有害物質管理のコンサルティングは既に取り組みをスタートしており、管理上のキーマンを育てる勉強会なども行う。これらは海外のネットワークを生かして中国やバングラデシュなど海外生産にも対応できると言う。