A+A2019 ユニフォーム2.0の時代へ(3)/その名はエラストオレフィン
2019年11月20日 (水曜日)
「A+A2017」から既にトレンドだったが、今回の「A+A2019」でもストレッチ素材を使った新しいユニフォーム開発は顕著。これは日本でも共通するトレンドと言える。ストレッチ素材の浸透によって細身でスタイリッシュなワークウエアが欧州でも増えつつある。
ストレッチ素材と言えばポリウレタンであり、欧州ではエラスタンと呼ぶ。ところが今回取材で各社を回ると、エラスタンではなく聞き慣れない素材の名前が頻繁に出てきた。その名はエラストオレフィン。いわゆるオレフィン系弾性繊維だ。
日本の家庭洗濯では水で洗う場合が多いが、欧州では高温で洗濯するのが当たり前。そうなるとどうしてもポリウレタンは劣化しやすくなる。そこで高温でも劣化しないエラストオレフィンの採用が急速に広がっているようだ。
ドイツのグライフはエラストオレフィン使いのワイシャツを「プレミアムシャツ」として投入。グライフの販売責任者、ダニエル・クロフ氏は「これなら60℃の高温でも洗濯できる」と話す。
同じドイツのBPもメディカル・ケア(介護)ウエアの新ラインでエラストオレフィン使いのパンツを開発。「欧州でもレンタルユニフォームの需要が増えている」と流通・販売担当のアレクサンダー・ハース氏。「高温でも洗濯できるユニフォームならレンタルとしても採用されやすい」
デンマークのマスコットが打ち出した斬新なデザインの「アクセレレート」でもエラストオレフィンを採用。欧州規格で75℃での工業用洗濯が可能な「プロウォッシュ」のラベルが付く。
さらにストレッチ素材でいえばA+A2017との大きな違いは、膝や肘の補強部分にもストレッチ素材を使い、より動きやすさを追求している点だ。
ベルギーのダッシーは今春から投入している「D―フレックス」シリーズで、補強部分に米インビスタの高強力ナイロン「コーデュラ」のストレッチ素材を使用。コーデュラストレッチ以外の生地には東レの綿・ポリエステルのメカニカルストレッチ素材を採用した。「動きやすさが支持され、販売は好調」と常務のステファン・ヴァン・エンデ氏。ファッショナブルなシルエットだけでなく、着用者の着心地を第一に考えたストレッチ素材の採用でブランドの愛用者を増やす。




