トンボ/ジェンダーレス制服など独自商品提案強める

2019年11月19日 (火曜日)

 学生服製造大手のトンボ(岡山市)は、男女の性差を感じさせないジェンダーレス制服、デザインの自由度が高い昇華転写プリントの学販スポーツウエア、オリジナル素材「ミラクルニット」の3点を独自の商品力として、教員や学校関係者への提案を強めている。

 同社の全国納品校数約1万校の内、女子用スラックスの採用累計は現在450校で4・5%となっており、LGBTに配慮した制服を求める学校の増加と比例して今後確実に増えていくとみている。併せて着用者の声を取り入れながらスラックスのシルエットをより男性向けに近づけるなど改良も重ねている。

 色の組み合わせや、緻密なグラフィックなど、オリジナリティーの高いデザインが可能な昇華転写プリントを活用した体育着や部活動ウエアが人気。一体感を醸成するだけでなく、コスト的なメリットもある。ミラクルニットは、綾目が入っているようにも見える美しいデザイン性に加え、軽量ストレッチ、防シワ性に優れているためジャケットに使用することで着用感が向上するという。

 これらの制服と体操服は13~15日に都内で開いた展示会で紹介した。