A+A2019 ユニフォーム2.0の時代へ(2)/ウエアの価値向上こそサステ
2019年11月19日 (火曜日)
ファッションに限らず、ユニフォームの世界でもサステイナビリティー(持続可能性)は重要なテーマになりつつある。「A+A2019」に出展した欧米企業も多くがそのテーマに沿った商品開発、取り組みを発信していた。
創業1788年のドイツ老舗メーカー、BPもその1社。「当社のオーナーは7代目で、それ自体サステイナビリティーでしょう」と笑って話すのは流通・販売担当のアレクサンダー・ハース氏。売れ筋になりつつあるワークウエア「Bプラス」の新ラインとして、再生ポリエステルなど環境に配慮した素材を使った「Bプラス・グリーン」を今回披露した。
Bプラス・グリーンはペットボトル型のタグを付けて店頭で印象的に見せるだけでなく、購入後にタグをとってしまっても、内側にペットボトル何本分でウエアができているかを示す絵表示も入れた。「着るたびにエコを意識することができる」(ハース氏)
綿にはフェアトレードコットンを採用。A+A2019ではそのフェアトレードコットンを採用した商品開発が他の企業でも目立った。中にはドイツのキューブラーのように綿使いの製品を全てフェアトレードコットンに置き換える企業もあった。
ノルウェーのヘリーハンセンは、染色で水を使わない技術の採用や、エコテックス、ブルーサインなどを取得し、サステイナビリティーに取り組む姿勢を鮮明にする。「市場のビッグプレイヤーにとってサステイナビリティーは必要不可欠になってきている」と開発部マネジャーのジョセフィン・サンデルセン氏は話す。
デンマークのマスコットもオーガニックコットンや再生ポリエステルの製品を充実させた。
もっとも、ウエアの価値を高め、長く製品を使ってもらうことがサステイナビリティーにつながると考えるメーカーも多い。デンマークのクリッパーコーポレートは、ラトビアに自社工場を持つニット専業のユニフォームメーカー。高品質なモノ作りを徹底しデンマークの鉄道や警察、税関など納入先は幅広い。
取締役のベント・ノルスコフ氏は「いくら環境配慮の素材を使ってもすぐに捨ててしまえば意味がない」と指摘する。ポロシャツの裏側にエキストラファインのメリノウールを使い、着心地を極限に高めるなど、価格を前提にモノ作りを考える日本とはやはり根本的に思考が違う。




